2016年3月24日

まぶしい陽の光

ある日俺がカニエ・ウェストのPVをパソコンで見ていると・・・

妻『この人って蟹江敬三さんの息子さんさんらしいよ。 たしか、三男坊が音楽関係の人だって聞いたし。』
俺『凄いね!!!・・・隠し子とかなのかな?』

蟹江敬三と カニエ・ウェスト(Kanye West)は なんと親子!!!・・・なわけないわな。
夫婦で腹を抱えて笑った。家にあったカニエ・ウェストの「Runaway」をかけたら、六ヶ月の娘はキャッキャ揺れていた。

僕達夫婦はいつまでたっても阿呆で間抜けで鈍朴で、金儲けや人を騙す仕組みを覚えられず、不器用さと言う重荷なんかサッサと降ろしゃいいのに、「寒いね。頑張ろうね」なんて一口ずつのスープを分け合いながら、果てない夜のどん底を物も知らずに歩いて行く。

僕らにとっちゃ夜空の静かな満月だけが仏さまのお顔をしておいでで、「同じところをグルグル回って馬鹿な奴らだ」なんて人から笑われながらも、労わり合い、互いの優越を競ったりせず、その日の「終わり」が終わる時間に今日もまた二人、湯船の鼻唄で疲れを落としている。

人には人の幸せがあるように、宗教にハマるやつにはそれなりの理由があって、資本を溜め込む奴にもそれなりの目的があって、どちらも毛穴まで信じてるって点でもはや違いは無いんだから、まあ好きな方を選んで各自で観念往生すればいい。
 
いずれにせよ人間には、この宇宙という暗闇の中で死ぬ事だけが絶対に決まっている。その短い時間の中で良き伴侶という細い一筋の光に照らされただけでも、僕は途方も無く幸運な人生だ。

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